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国防も防災 地元の方の太平洋戦争分析本を読む

戦争は最大の災害だ。どうすれば防げるのか、最小限にとどめられるのか、つねに周囲にあおられず、慎重な行動が求められる。
太平洋戦争が終わった時、まだ旧制中学生だった地元の元教員のレポートを読んでみた。いつも行っている理髪店に来ていたらしく、著作が置いてあったので借りて読んでみた。
間違ったプライド、臆病を隠す強がりという最悪の感情によって引き起こされた。それは一握りの指導部だけではなく、背景にはマスコミ、右翼等にあおられた国民の圧力もあった。

本書は、知識人の大所高所からの見解というのではなく、敗戦時、少年だったときの心で戦争への疑問を解決するべく「整理」であり、そのため分かりやすい。

著者は本書をまとめ、そして旅立っていった。残った私たちは先人の反省を踏まえ、適切な国防をするべきだろう。感情に負けない賢明な対応をすることだ。

以下、ノートを記しておく。
「先の大戦に思う」吉田文雄 平成15年3月1日発行 芳文社 ノート

地元の自宅近くの柏倉理容店にて借りて読んだ。平成11年、長井古文書研究会にて発表したものをまとめた。平成13年には宮内の高砂大学(宮内公民館)にて発表。

著者が終戦時、旧制の中学生だったことから、戦争についていたく心にとどまったらしく、教員を退職後、長井古文書研究会での発表をきっかけに太平洋戦争について端的に整理し、当然抱く疑問について考察をすることになった。なぜ、戦争をすることになったのか、なぜ、負けたのか、と。
おかげで、戦後生まれの私にとってはかっこうの太平洋戦争入門書となった。

なぜ、開戦することになったのか>
指導者たちみんなが勝算のないまま見切り発車したという。これだけで、とんでもないことだと思った。

最初から滅びの美学に拠っていたようだ。
「戦って、よし勝たずとも、護国に徹して日本精神さえ残れば、われらの子孫は再起、三起するであろう」(長野修身軍令部総長 昭和16年9月3日大本営政府連絡会議)

それなのになぜ、開戦に踏み切ったのか?

アメリカのハルノートに反発した。日露戦争以前に状態を戻せという呑めない要求があった
東京裁判のインドのパール判事はハルノートに対して
「こんな内容を突き付けられたら、どんな小国でも米国に武器を持って立ち向かっただろう」そんな内容だった。

対日石油全面禁輸 黙っていたら次第にじり貧になることになった。

海軍戦力が米国に7割と迫っていた。」}

同盟国ドイツの快進撃


それでは、なぜ、ハルノートが突き付けられたのか

日本軍の仏印進駐があった

なぜ仏印進駐をしたのか

ABCD包囲 蘭印交渉の挫折 付け足せば、蒋介石のアメリカ参戦の働きかけが盛んにあった

それに対して 三国同盟四国同盟(日独伊ソ)をバックにした
日華事変(盧溝橋事変)が進んでいた
ドイツ電撃作戦の」過大評価、希望的観測
独の勝利、英の敗北
米の大戦参加の意欲喪失
独ソ開戦、独の勝利の希望的観測   こんなことが自信に結び付いた模様

日本の緒戦の大勝利するも乾杯の結末はなぜ起きたか
① つまづきの戦い ミッドウエイ海戦
② 消耗戦 ガダルカナル島奪回戦
③ 敗戦を決定づけた戦い マリアナ沖海戦

① ミッドウェー海戦 無線交信、暗号解読対策の不十分 レーダーなど化学兵器開発の不十分
② ガダルカナル島奪回戦 敵状の把握の不十分なまま精神主義でムリな作戦を強行
③ マリアナ沖海戦 米国の軍需生産の飛躍的増大 化学兵器の増大への対応の遅れ パイロット練度の不足

戦争完敗の原因  結局は 国力の差! そして日本軍の精神主義の偏重

国力の可能な範囲で、効率的な作戦を考えて、できるだけ犠牲を少なくして、国力を温存するとか、どこで講和に持ち込むかを真剣に考えるなど、賢明な国策の道があったと素人目には考えられる

戦争回避の道
① 国家発展、膨張の限度をわきまえる
② 世界情勢の正しい把握

① 発展限度を越えたもの
満州事変 国際連盟脱退
華北蒙きょうの分治工作
日華事変の拡大

リットン報告書では日本の立場にも配慮されていた。なぜ国際協調ができなかったのか
華北への進出は絶対にすべきではなかった 反日抵抗運動が激化した この進出がなければ日華事変も大戦もなかった!

つまり日華事変から大戦はつながる

拡大策を、不拡大派の参謀本部の多田駿中将、同作戦部長石原莞爾少将らは徹底して抑え込むべきだった。

国際情勢の正しい把握ができていなかった なぜなら「統帥権の独立」があった!
軍の作戦用兵は行政権の及ばぬ独立した権限!
陸、海、政府三者三様に動きがバラバラ

このバラバラさが開戦決定でも、開戦中の作戦においてもバラバラで大きな敗因を招いたと結論できる。

今後の課題:反省、先輩からのアドバイスとして、右翼の動きも政策にに大きく影響を与えた。右翼の影響力の研究も必要か。

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プラスチック汚染に向き合おう

ぼくが道路わきに散乱しているゴミを1人ででも拾うわけ・・・・

だれか調べてくれませんか 標高1000メートルを超える高山には地球を循環する風が吹いています。蔵王の樹氷の雪を採取して調べてくれませんか。ちなみに山形大学理学部では蔵王の雪の分析調査をしているところがあります・・・ついでにナノプラスチックが含まれていないか、調査してもらえないかなー。もう、山の空気が綺麗ということはいえなくなっているかもしれません。

2021年3月20日、11月21日放送の「NHKスペシャル 2030 未来への分岐点(3)プラスチック汚染の脅威」(50分)ノート

プラスチック汚染は海洋だけではなく、大気もまた汚染されているようです。

マレーシアのスンガイプタンにあるプラスチックリサイクル工場が火事を繰り返していました。業者がコストを下げるためわざと放火したと疑われています。処理しきれないほどプラスチックを抱えてしまっているからです。そのおかげで、地域住民の中には灰を病む方が出てきている。
医師のティオー・シュン・ジェンが反対運動を展開。放火は激減。代わりに投棄され、マイクロプラスチック化を引き起こしています。

プラスチックは1950年の製造から今日まで83億トン製造されてきています。
リサイクルされているのは全体で9%
焼却処分は12% そして大量の二酸化炭素を排出し温暖化を促進
残りの8割は埋め立てられています。それが野ざらしになって年間おおよそ3000万トンが海に流出。海洋プラスチックとなっています。それは地球全体に拡散。

海洋プラスチックは魚たちに誤飲。それによって成長が妨げられ、不漁を招く。
また、プラスチックに付着している有害化学物質が魚に蓄積し、それを食べた人間が体内でさらに蓄積。ナノプラスチックは血液に混入し、胎盤にまで届く。

魚の不買運動、食べない運動が起きたら漁業関係者は大ダメージ。水俣の漁業がダメージを食ったことがあったことが思い出されます。

「海はプラスチックのスープか」

プラスチックを人間が食べても排泄されるだけと従来は言われていましたが、ナノ化したプラスチックは胎盤まで届くのです。(スイス国立研究所ティーナ・ビュルキ博士)

海洋だけでなく、大気中に漂い地球を循環し拡散させています。(福岡工業大学 永淵修博士)標高1000メートル以上の大気は地球を循環し、雨や雪によって高山に混入物を落としていきます。樹氷に積もった雪をかき集めて調査してみてください。

海は魚たちよりも多くプラスチックが漂っています。
海洋にも大気にもプラスティックはすでに漂っており、お魚さんばかりでなく、人間もそれを飲み込み、吸い込んでいます。その影響が今後どう出るか?

インドネシア・バリ島で「バイバイプラスチックバッグ(レジ袋禁止を求める運動)」が少女たちによって行われました。メラティ・ワイゼン(当時12歳)とイザベル・ワイゼン(当時10歳)がリーダーとなって。

日本でも少女たちが立ち上げるときが来ないでしょうか?

お買い物をするときは 蔓で編んだ買い物かごと鍋を持ち、徒歩かせいぜい自転車で行くべきでしょう。週に1度くらい試してみようかな?
雨や雪で外に出られないときは、家に残っている食品で間に合わせるとか。


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