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プラスチックが堆積する地層を作る現代<人新世じんしんせい>

図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題

2019/11/22
インフォビジュアル研究所 (著)
太田出版
1500円


もう、何年前になるか、10年は経ってしまったか。テレビなどの映像で、動物たちが餌と誤ってビニールの袋などを飲み込み苦しんでいる様子、プラスチックバケツに顔を突っ込んで取れずに苦しんでいる様子、プラスチック編みに絡まれ、ボロボロになって死んでいる様子・・・が映し出されていた。

その時はまだ、苦しんでいる動物を見つけたら救助しよう、保護しようという程度の思いしか浮かばなかった。

ところが現在は、プラスチック問題はもはやそんな次元ではないことが知らされるところとなってきている。

人類は、自らの人類の英知として誇らしく思っていた発明品に、次々と逆襲されてきている事態になっている。

人類の知恵のなんとこざかしいことか。

船底にフジツボなどが付着すれば速度が落ち、燃費が悪くなる。そこで、生物の付着しない塗料が開発された。それは、私が中学生の頃だ。
ところが、その塗料が、塗料に使用されている化学物質が悪さをすることに気づいたのは数十年後のことである。

沿岸の生物の中に、オスが中性化しているものがあることが観察された。その原因が、船底に塗布している塗料によるものだった。生物の性を攪乱する化学ホルモンの働きをしていたのだ。

キュリー夫人の献身的な働きによって放射能の存在が認識されるようになり、レントゲン撮影ができるようになり、医学に貢献した。だが、やがて核兵器が生み出され。人類存亡の危機に立たされるようになった。

1950年代頃から急速に普及してきたプラスチックも、人類の英知が生み出した栄光の発明品のはずが、今では人類の存亡に迫るものとなっている。

プラスチック(レジ袋も不織布のマスクも)は石油から作られている。石油がなくなればリサイクルして再加工していくほかない。レアメタルはすでに再加工の段階に入っているのだろうし、今後は、どんどん、いろんな物質が再加工されていくのだろう。プラスチックも人類が滅ぶ前に、リサイクルの波にのるようであればいいなあと思う。


さて、本書から、これは、と思うことを書き抜いてみよう。

プラスチックは川から海へ流出し、すでに1億5000万トンが海に。そして年間800万トンが海に流出し続けている。

「近い将来プラごみが魚の量を上回る」 他の本では、すでに上回っているとされていた。

中国ではプラごみを輸入して加工していたが、2018年に禁止。輸出国は、自分の国での処理に迫られている。

(レジ袋規制なんて、私は甘いと思う。ストローやペットボトル、発泡スチロール容器の使用も規制しなければ。
でも、会社帰りにスーパーに立ち寄っていた人たちには、とても不便なことになる。
私が思う、そんな規制よりも、再加工業を盛り上げるべきだと思う。中国に加工を押しつけていたのが、いまや叶わなくなった。国内でのリサイクルプラントを人類存続のミッションを抱いて本気で建設していくときだと思う。)

リサイクルのキーワード「解重合(かいじゅうごう)」
ペットボトルは作られたときの手順を逆にすれば分解する。分子を結びつけた「重合」を解けば分解する。

かつて、プラスチックを燃やすとダイオキシンが発生するとされてきました。けれども、そうじゃないし、しかも、周辺の条件によってそうなりそうなのだが、完全燃焼すれば解決する。日本は技術的に克服した。

プラスチックは炭素と水素でできているので、燃やせば、二酸化炭素と水が発生するだけ。
でも、ゴミにはいろんなものが混在している。ポリ塩化ビニルの塩化が、塩素としてダイオキシン発生につなげる。プラスチック自体には罪はないが、付属するものが原因となる。そしてプラごみにはそれらが付属しやすい。結局、「プラごみを燃やすとダイオキシンが発生する」というような現象が起きる。

これは日本は技術的に解決。

<プラスチックスープの海>
河川から流出したプラごみによって、海は化学物質のスープと化す。
PCB BPA(ビスフェノールA) DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン) NP(ノニルフェノール) これら有害物質によって海は汚されている。

日本で行われている3つのリサイクル
1,マテリアルリサイクル 物理的に再加工
2.ケミカルリサイクル  薬品を使ってモノマーに戻す
3.サーマルリサイクル  燃料にする  日本をこの加工、利用が多い

<リサイクルから脱プラスチック>
プラスチックのなかった時代の暮らし方を戻す

豆腐は鍋を持って買いに行った
魚や肉、おにぎりは木を薄く切ったもの・・・経木(きょうぎ)に包んだ。
3Rから4RHE
1.リヒューズ(断る、使わない)
2.リデュース(減らす)
3.リユース(再利用)
4.リサイクル(再生利用)

<ゼロ・ウェイスト運動>
徳島県上勝町 2003年宣言 プラスチックを家庭に入れない
ゴミを燃やさない、埋めない、資源化できないゴミを出さない。
プラごみも加工すれば蘇る
量り売りショップ
容器持参でプラ包装ゼロ

<人新世アントロポセン>
地層がプラスチックの堆積した地層
現代はこの地層を形成している時代。
図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題

2019/11/22
インフォビジュアル研究所 (著)
太田出版
1500円


もう、何年前になるか、10年は経ってしまったか。テレビなどの映像で、動物たちが餌と誤ってビニールの袋などを飲み込み苦しんでいる様子、プラスチックバケツに顔を突っ込んで取れずに苦しんでいる様子、プラスチック編みに絡まれ、ボロボロになって死んでいる様子・・・が映し出されていた。

その時はまだ、苦しんでいる動物を見つけたら救助しよう、保護しようという程度の思いしか浮かばなかった。

ところが現在は、プラスチック問題はもはやそんな次元ではないことが知らされるところとなってきている。

人類は、自らの人類の英知として誇らしく思っていた発明品に、次々と逆襲されてきている事態になっている。

人類の知恵のなんとこざかしいことか。

船底にフジツボなどが付着すれば速度が落ち、燃費が悪くなる。そこで、生物の付着しない塗料が開発された。それは、私が中学生の頃だ。
ところが、その塗料が、塗料に使用されている化学物質が悪さをすることに気づいたのは数十年後のことである。

沿岸の生物の中に、オスが中性化しているものがあることが観察された。その原因が、船底に塗布している塗料によるものだった。生物の性を攪乱する化学ホルモンの働きをしていたのだ。

キュリー夫人の献身的な働きによって放射能の存在が認識されるようになり、レントゲン撮影ができるようになり、医学に貢献した。だが、やがて核兵器が生み出され。人類存亡の危機に立たされるようになった。

1950年代頃から急速に普及してきたプラスチックも、人類の英知が生み出した栄光の発明品のはずが、今では人類の存亡に迫るものとなっている。

プラスチック(レジ袋も不織布のマスクも)は石油から作られている。石油がなくなればリサイクルして再加工していくほかない。レアメタルはすでに再加工の段階に入っているのだろうし、今後は、どんどん、いろんな物質が再加工されていくのだろう。プラスチックも人類が滅ぶ前に、リサイクルの波にのるようであればいいなあと思う。


さて、本書から、これは、と思うことを書き抜いてみよう。

プラスチックは川から海へ流出し、すでに1億5000万トンが海に。そして年間800万トンが海に流出し続けている。

「近い将来プラごみが魚の量を上回る」 他の本では、すでに上回っているとされていた。

中国ではプラごみを輸入して加工していたが、2018年に禁止。輸出国は、自分の国での処理に迫られている。

(レジ袋規制なんて、私は甘いと思う。ストローやペットボトル、発泡スチロール容器の使用も規制しなければ。
でも、会社帰りにスーパーに立ち寄っていた人たちには、とても不便なことになる。
私が思う、そんな規制よりも、再加工業を盛り上げるべきだと思う。中国に加工を押しつけていたのが、いまや叶わなくなった。国内でのリサイクルプラントを人類存続のミッションを抱いて本気で建設していくときだと思う。)

リサイクルのキーワード「解重合(かいじゅうごう)」
ペットボトルは作られたときの手順を逆にすれば分解する。分子を結びつけた「重合」を解けば分解する。

かつて、プラスチックを燃やすとダイオキシンが発生するとされてきました。けれども、そうじゃないし、しかも、周辺の条件によってそうなりそうなのだが、完全燃焼すれば解決する。日本は技術的に克服した。

プラスチックは炭素と水素でできているので、燃やせば、二酸化炭素と水が発生するだけ。
でも、ゴミにはいろんなものが混在している。ポリ塩化ビニルの塩化が、塩素としてダイオキシン発生につなげる。プラスチック自体には罪はないが、付属するものが原因となる。そしてプラごみにはそれらが付属しやすい。結局、「プラごみを燃やすとダイオキシンが発生する」というような現象が起きる。

これは日本は技術的に解決。

話題の「マイクロプラスチック」のことはほとんど取り上げられていなかった。まあ、それは他所で学ぶことにしよう。

<プラスチックスープの海>
河川から流出したプラごみによって、海は化学物質のスープと化す。
PCB BPA(ビスフェノールA) DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン) NP(ノニルフェノール) これら有害物質によって海は汚されている。

日本で行われている3つのリサイクル
1,マテリアルリサイクル 物理的に再加工
2.ケミカルリサイクル  薬品を使ってモノマーに戻す
3.サーマルリサイクル  燃料にする  日本をこの加工、利用が多い

<リサイクルから脱プラスチック>
プラスチックのなかった時代の暮らし方を戻す

豆腐は鍋を持って買いに行った
魚や肉、おにぎりは木を薄く切ったもの・・・経木(きょうぎ)に包んだ。
3Rから4RHE
1.リヒューズ(断る、使わない)
2.リデュース(減らす)
3.リユース(再利用)
4.リサイクル(再生利用)

<ゼロ・ウェイスト運動>
徳島県上勝町 2003年宣言 プラスチックを家庭に入れない
ゴミを燃やさない、埋めない、資源化できないゴミを出さない。
プラごみも加工すれば蘇る
量り売りショップ
容器持参でプラ包装ゼロ

<人新世アントロポセン>
地層がプラスチックの堆積した地層
現代はこの地層を形成している時代。

図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題

2019/11/22
インフォビジュアル研究所 (著)
太田出版
1500円


もう、何年前になるか、10年は経ってしまったか。テレビなどの映像で、動物たちが餌と誤ってビニールの袋などを飲み込み苦しんでいる様子、プラスチックバケツに顔を突っ込んで取れずに苦しんでいる様子、プラスチック編みに絡まれ、ボロボロになって死んでいる様子・・・が映し出されていた。

その時はまだ、苦しんでいる動物を見つけたら救助しよう、保護しようという程度の思いしか浮かばなかった。

ところが現在は、プラスチック問題はもはやそんな次元ではないことが知らされるところとなってきている。

人類は、自らの人類の英知として誇らしく思っていた発明品に、次々と逆襲されてきている事態になっている。

人類の知恵のなんとこざかしいことか。

船底にフジツボなどが付着すれば速度が落ち、燃費が悪くなる。そこで、生物の付着しない塗料が開発された。それは、私が中学生の頃だ。
ところが、その塗料が、塗料に使用されている化学物質が悪さをすることに気づいたのは数十年後のことである。

沿岸の生物の中に、オスが中性化しているものがあることが観察された。その原因が、船底に塗布している塗料によるものだった。生物の性を攪乱する化学ホルモンの働きをしていたのだ。

キュリー夫人の献身的な働きによって放射能の存在が認識されるようになり、レントゲン撮影ができるようになり、医学に貢献した。だが、やがて核兵器が生み出され。人類存亡の危機に立たされるようになった。

1950年代頃から急速に普及してきたプラスチックも、人類の英知が生み出した栄光の発明品のはずが、今では人類の存亡に迫るものとなっている。

プラスチック(レジ袋も不織布のマスクも)は石油から作られている。石油がなくなればリサイクルして再加工していくほかない。レアメタルはすでに再加工の段階に入っているのだろうし、今後は、どんどん、いろんな物質が再加工されていくのだろう。プラスチックも人類が滅ぶ前に、リサイクルの波にのるようであればいいなあと思う。


さて、本書から、これは、と思うことを書き抜いてみよう。

プラスチックは川から海へ流出し、すでに1億5000万トンが海に。そして年間800万トンが海に流出し続けている。

「近い将来プラごみが魚の量を上回る」 他の本では、すでに上回っているとされていた。

中国ではプラごみを輸入して加工していたが、2018年に禁止。輸出国は、自分の国での処理に迫られている。

(レジ袋規制なんて、私は甘いと思う。ストローやペットボトル、発泡スチロール容器の使用も規制しなければ。
でも、会社帰りにスーパーに立ち寄っていた人たちには、とても不便なことになる。
私が思う、そんな規制よりも、再加工業を盛り上げるべきだと思う。中国に加工を押しつけていたのが、いまや叶わなくなった。国内でのリサイクルプラントを人類存続のミッションを抱いて本気で建設していくときだと思う。)

リサイクルのキーワード「解重合(かいじゅうごう)」
ペットボトルは作られたときの手順を逆にすれば分解する。分子を結びつけた「重合」を解けば分解する。

かつて、プラスチックを燃やすとダイオキシンが発生するとされてきました。けれども、そうじゃないし、しかも、周辺の条件によってそうなりそうなのだが、完全燃焼すれば解決する。日本は技術的に克服した。

プラスチックは炭素と水素でできているので、燃やせば、二酸化炭素と水が発生するだけ。
でも、ゴミにはいろんなものが混在している。ポリ塩化ビニルの塩化が、塩素としてダイオキシン発生につなげる。プラスチック自体には罪はないが、付属するものが原因となる。そしてプラごみにはそれらが付属しやすい。結局、「プラごみを燃やすとダイオキシンが発生する」というような現象が起きる。

これは日本は技術的に解決。

<プラスチックスープの海>
河川から流出したプラごみによって、海は化学物質のスープと化す。
PCB BPA(ビスフェノールA) DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン) NP(ノニルフェノール) これら有害物質によって海は汚されている。

日本で行われている3つのリサイクル
1,マテリアルリサイクル 物理的に再加工
2.ケミカルリサイクル  薬品を使ってモノマーに戻す
3.サーマルリサイクル  燃料にする  日本をこの加工、利用が多い

<リサイクルから脱プラスチック>
プラスチックのなかった時代の暮らし方を戻す

豆腐は鍋を持って買いに行った
魚や肉、おにぎりは木を薄く切ったもの・・・経木(きょうぎ)に包んだ。
3Rから4RHE
1.リヒューズ(断る、使わない)
2.リデュース(減らす)
3.リユース(再利用)
4.リサイクル(再生利用)

<ゼロ・ウェイスト運動>
徳島県上勝町 2003年宣言 プラスチックを家庭に入れない
ゴミを燃やさない、埋めない、資源化できないゴミを出さない。
プラごみも加工すれば蘇る
量り売りショップ
容器持参でプラ包装ゼロ

<人新世アントロポセン>
地層がプラスチックの堆積した地層
現代はこの地層を形成している時代。
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